小児科病棟への転職や就職を考えている看護師さんに向けて、実際に働いた経験から正直にお伝えします。子どもの回復を間近で見られるやりがいがある反面、精神的につらい場面もある職場です。
小児科病棟の主な仕事内容
小児科病棟では、成人病棟とは異なる独特のスキルや対応が求められます。私が経験した主な業務をご紹介します。
日常的な処置・ケア
- 点滴挿入の介助:入院時の点滴ルート確保。子どもは血管が細く動くため、技術と経験が必要です
- 抗生剤などの定時投与:感染症治療のため、時間厳守で投与管理を行います
- 全身清拭:入浴できない子どもの清潔ケア
- 点滴刺入部の定期チェック:漏れや腫脹がないか定期的に確認
- 吸入薬剤の準備・実施:喘息の子どもへのネブライザー吸入。薬剤の種類・量・タイミングを正確に管理します
- ナースコール対応:子どもや付き添いの親からの呼び出しに対応
感染症シーズンは多忙を極める
RSウイルス・インフルエンザ・ロタウイルスなど感染症が流行する時期は、入院する子どもが一気に増えます。病床が埋まり、処置も重なり、体力的・精神的に消耗する時期です。
冬場は特に覚悟が必要です。
小児科病棟ならではの特徴:親との関係構築
小児科病棟では、付き添い入院している親との関係性がとても重要です。
子どもの状態を一番わかっているのは親です。不安を抱えた状態で病院に来ているため、丁寧なコミュニケーションが欠かせません。看護師として子どもを見るだけでなく、親のメンタルケアも仕事の一部です。
信頼関係が築けると、親からの情報提供もスムーズになり、看護の質も上がります。
やりがい:子どもたちからもらったもの
小児科病棟で働いてよかったと思う瞬間はたくさんありました。
退院していく子どもから手書きの手紙をもらったり、入院中に作ってくれた手作りのアクセサリーをプレゼントされたり——そういった瞬間は、看護師を続けていてよかったと心から感じられる場面です。
元気に退院していく子どもの笑顔は、何ものにも代えられないやりがいです。
辛さも正直に:看取りの経験
小児科病棟の辛さとして、避けられない現実があります。
残念ながら亡くなってしまう子どももいます。
どんなに手を尽くしても助けられない命がある。それは大人の看護とはまた違う重さがあります。特に長期入院で関わりが深くなった子どもを看取ったときの辛さは、言葉にできません。
精神的なケアのサポート体制がある職場を選ぶことも、長く働き続けるためには大切なポイントです。
3次救急病院ならではの経験
私が勤務したのは3次救急病院の小児科病棟でした。
ドクターヘリで搬送されてくる重症患者もいます。溺水で運ばれてきた子どもへの対応など、緊急度の高い場面に立ち会うこともありました。
高度な医療処置に携わる機会が多く、スキルアップには最適な環境です。その分、精神的プレッシャーも大きいため、精神的な強さと、つらいことがあっても立ち直れる力が求められます。
小児科病棟で働く前に知っておきたいこと
| 🔧 技術面 | 点滴挿入など小児特有のスキルが必要 |
|---|---|
| 💬 コミュニケーション | 子ども+親への丁寧な対応が求められる |
| 💪 体力 | 感染症シーズンは特に多忙になる |
| 🧠 精神面 | 看取りなど辛い場面もある |
| 🌸 やりがい | 子どもの回復・笑顔・感謝が日々の励みに |
まとめ
小児科病棟は、子どもの成長や回復に関われるやりがいの大きな職場です。一方で、感染症シーズンの多忙さや看取りの辛さも現実としてあります。
子どもが好きで、精神的にタフな方には非常にやりがいのある職場だと思います。転職を考えている方は、急性期か慢性期か、また病院の規模(救急受け入れの有無)もしっかり確認して選ぶことをおすすめします。
この記事は実際の小児科病棟勤務経験をもとに執筆しています。